フィギュアスケートの2010-2011年シーズンが、10月22日開幕のグランプリ
(GP)シリーズ第1戦、NHK杯(名古屋)から本格的に幕を開ける。
バンクーバー五輪を終えて休養する海外勢もいる中、ともに昨季の世界選手権
で頂点に立った浅田真央選手(中京大)や、高橋大輔選手(関大大学院)ら
日本勢の活躍にやはり注目が注がれている。
浅田真央選手は地元開催のNHK杯で初戦に挑む。2014年ソチ五輪に向けて
「新しいスタート」と位置づける今季は、数々の五輪選手を育てた佐藤信夫
コーチに師事。スケーティングの基礎を徹底的に教え込む佐藤コーチのもとで、
今オフに修正したジャンプの調子はどうか。2日のジャパンオープンでは、
ミスはあったもののフリーの後半にトリプルアクセル(3回転半)を組み込む
難しい演技構成を試しており、スケールアップを図る。
また浅田真央選手と同じく初戦がNHK杯の高橋大輔選手は、そのジャパン
オープンで3季ぶりに見事4回転ジャンプを成功させた。右ひざの手術やリハビリ
を余儀なくされた昨季オフとは対照的に、今季はオフから充実したトレーニングを
積めている。
男子は今季、エバン・ライサチェク選手(米)、エフゲニー・プルシェンコ選手
(ロシア)というバンクーバーの金、銀メダリストが不在。同五輪銅の高橋大輔選手
が大本命と言えそうだ。また、バンクーバー五輪組の織田信成選手(関大)や小塚崇彦
選手(トヨタ自動車)もGPシリーズではメダリストの有力候補だ。
女子も金妍児選手(韓,キム・ヨナ)がGPシリーズを欠場するなど有力選手が休養し、
安藤美姫選手(トヨタ自動車)、鈴木明子選手(邦和スポーツランド)らが表彰台の
筆頭にもなりえる。
さらに、NHK杯でシニアGPデビューを果たす昨季の世界ジュニア選手権男子優勝
の羽生結弦選手(東北高)と、女子覇者の村上佳菜子選手(中京大中京高)にも
期待。シーズンを締めくくる来年3月には、東京で世界選手権が開かれる。
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