テニスのHPジャパン女子オープン第5日は15日、大阪市靱テニス
センターで行われ、シングルス準々決勝で世界ランク56位の
クルム伊達公子(40,エステティックTBC)が、世界ランク8位の
サマンサ・ストーサー(26,オーストラリア)に5―7、6―3、7―6で
勝利。40代での1大会3勝の新記録をマークし、史上最年長の女子ツアー
優勝へあと2勝に迫った。
第1セットは5―7で落としたものの、第2セットを6―3で奪い、最終
第3セットもタイブレークの激戦を制した。4週連続のツアー参戦で
前日までは頭痛を感じていたが、この日は回復。「いつもよりエネルギーが
残っている状態でコートに立てた」。ストーサーの強力なサーブの軌道を
トスの上げ方で読むなど世界屈指の洞察力も光った。
ストーサーのリターンがラインを割ったのを見届けると、クルム伊達は
右手を力強く握りしめた。現役復帰後、今年の全仏1回戦で世界9位の
サフィナに勝ったが、それを上回る金星。2時間34分の熱戦の末、
前回王者で世界ランク8位のストーサーを退けたクルム伊達。
「トップレベルの選手に勝ち切れたのは、大きなステップになる」と充実
した表情で話した。
16日の準決勝は、世界13位のシャハー・ピアー(イスラエル)が相手。
「もう一度気を引き締め、次に備えないといけない。勝ったことに喜んで
いる暇はない」。女子ツアーの最年長優勝記録は、ビリー・ジーン・キング
選手(米国)の39歳7カ月。40代での1大会3勝の新記録に続き、
さらなる偉業も視界に入ってきた。
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