サッカーのワールドカップW杯南アフリカ大会
(2010 World Cup)11日20:30(日本時間12日3:30)、
ヨハネスブルクのサッカーシティー競技場でスペイン対
オランダの決勝が行われ、FIFA世界ランク2位のスペインが
延長戦の末に1―0でオランダ(FIFAランク4位)を下し、
念願の初優勝を飾った。
延長後半11分にイニエスタが決勝点となる貴重な1点を
決めワールドカップの頂点に輝いた。
得点王はビジャ、スナイデル(スナイダー)、ミュラー、
フォルランの4選手が5得点で並んだ。
決勝戦は、立ち上がりから一進一退の激しい攻防が続き、
延長戦までの120分を通し15枚のイエローカード(そのうち
1枚はオランダ・ハイディンガが退場となるレッドカード)が
出るほどの凌ぎ合いとなった。
前半5分、シャビのクロスに合わせたセルヒオ・ラモスが
ダイビングヘッドを放てば、オランダも同8分にカイトが
カットインからファーストシュート。
スペインの流れるような世界随一といわれる巧みなパスサッカー
に対し堅守のオランダ、そのオランダもカウンターやセット
プレーからゴールに迫るもスペインの守備陣が対応。
オランダが決定機を迎えたかにみえた後半17分、スナイデルの
縦パスに抜け出したロッベンがフリーでシュートを放つが、
GKカシージャスが右足での好セーブ。
その後はスペインが中盤でテンポ良くパスをつなぎ主導権を
握り、ビジャが流れの中からシュートを連発するも、FKでも
直接狙うがゴールネットは揺らせず両チームともに無得点のまま
延長戦に突入した。
延長前半5分にはイニエスタの絶妙なスルーパスに抜け出した
セスクがシュートも、GKステケレンブルクの好セーブに阻まれる。
すると今度はロッベンがカウンターから右サイドを突破、スナイデル
とのワンツーからゴール前に迫るが、DFにクリアされる。
延長後半、ビジャに代えてフェルナンド・トーレスを投入した
スペインに流れが傾いたのは同4分だ。ゴール前でイニエスタを
引っ張ったハイディンガがこの日2度目の警告を受けて退場し、
オランダは10人に。
その後スペインに念願の初優勝を引き寄せたのは、パスサッカーの
象徴であるイニエスタだった。延長後半11分、右サイドでセスク
からパスを受けると、トラップから冷静にボレーシュートを放ち、
これがゴール左に突き刺さり試合を決めた。
3度目の挑戦となったオランダは惜しくも初優勝を逃した。
まさにワールドカップクラスの試合の代表ともいえる一戦となった
決勝戦。スペインが延長戦の末に悲願のW杯初優勝を果たした。
スペインは08年の欧州選手権に続くビッグタイトルを獲得。高い
勝率から無敵艦隊とも呼ばれた万年優勝候補が、13度目のW杯
挑戦でついに頂点に立った。
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