セリエAのチェゼーナから名門インテルミラノに移籍した日本代表
DF長友佑都(24)が、チーム練習に合流した。背番号も55に
決定し、翌3日(日本時間4日未明)バリ戦アウェーの遠征メンバー
(22人)にも招集された。欧州チャンピオンズリーグ(CL)の
選手登録も完了。23日のBミュンヘン(ドイツ)戦出場へ準備も
整い、レオナルド監督も会見で「チームの助けになってくれるだろう」
と期待した。「世界一のサイドバックになる」という目標へ、新たな
チームで第1歩を踏み出した。
長友の移籍を受け、スカパーでは今季残りのセリエA、欧州CL
インテル戦全戦の生中継を決めた。今後の放送予定は4日バリ戦
(午前4時35分、180chなど)、7日ローマ戦(午前4時35分、
180chなど)14日ユベントス戦(午前4時35分、180chなど)
と続き、欧州CLは24日Bミュンヘン戦(午前4時30分)を放送
予定。
そしてNHKでも1日、長友のインテル移籍を受け、NHK衛星第1で
6日午前2時(録画)から放送予定だった「チェゼーナ対カターニャ」
を「バーリ対インテル」に、8日午後7時(録画)から放送予定だった
「ナポリ対チェゼーナ」を「インテル対ASローマ」に差し替えると
発表した。
セリエA5連覇中、昨季クラブW杯王者、憧れのインテルでの初日。
長友はすがすがしい表情で、ミラノ郊外アッピアーノ・ジェンティーレ
にあるクラブ練習場に姿を見せた。関係者の運転する車の助手席に座り、
集まった日本メディアに目であいさつ。クラブハウスの駐車場へ入って
いった。
背番号も米大リーグのアスレチックス松井と同じ「55」に決定。
これまでの5番はスタンコビッチがつけているため、イタリアメディア
には「5番がチェゼーナで幸運をもたらしてくれた。55にすれば倍の
運をもたらしてくれるだろうと思った」と説明。すぐに欧州CLの選手
登録も済ませ、3日のセリエAバリ戦、23日の欧州CL・Bミュンヘン
戦へ向け、準備は整った。
長友にレオナルド監督も「彼はこのところすごい速さで成長している。
世界一のチームに来るということは、彼にとっても我々にとっても
素晴らしいこと」と期待。長友をすぐさまバリ戦のメンバーに抜てき。
「チームの助けになってくれるだろう。チームは作り上げている途中
なので、順位を気にせず、試合に集中してほしい」とエールを送った。
長友の周辺では、すでにフィーバーが起こっている。移籍決定後、
クラブのホームページにはアクセスが集中。インテルは日本語の
ページを新たに製作することを決めた。同サイトはすぐに長友の
インタビューも掲載し、「自分の強みは1対1とスピード。
初の日本人の誇りを胸に、この偉大なチームで自分のレベルを証明
したい」という言葉を紹介した。練習場周辺にあるグッズ売り場では、
急きょ長友のユニホームが販売されるも、背番号決定から時間がなく、
名前だけのユニホームが売り場に並んだ。同時に数百枚のユニホーム
に55番をプリントする注文が出された。
地元ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「長友はミラノに太陽を持ち込んだ」
と、その周囲の熱狂ぶりを記した。チェゼーナ時代のチームメートの
「長友は(明るい人間の比喩として使われる)ナポリ人のように陽気
だった。イタリア語をしゃべるし、どんなことも乗り越えられる」という
言葉を引用。インテルでも活躍できると太鼓判を押した。太陽のような
結果を持ち込むことを期待されている。
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