来年3月に東京で開かれるフィギュアスケートの世界選手権の記者発表が
13日、東京都内にオープンしたフィギュアカフェで行われた。
フィギュアスケートのグランプリ・ファイナル(10、11日・北京)の
女子で3位に食い込んだ村上佳菜子(愛知・中京大中京高)選手が、この日
帰国したばかりで出席し「ここに座っていることが夢みたい。世界選手権に
行けるように頑張りたい」と初代表入りに笑顔で意気込んだ。
男女で各3枠の代表が決まる全日本選手権(24~26日・長野)に向け、
村上佳菜子選手は「順位を意識すると緊張するので考えないようにしたい。
ファイナルで一つ失敗したので、今度こそショートプログラムとフリーで
目標のノーミスを達成したい」と誓った。
フィギュアスケート世界選手権の代表選考会を兼ねた全日本選手権が
次戦となる。「少しずつ成長する自分が出せれば満足。全日本も頑張る」。
前回は5位と大健闘した全日本。
世界選手権の切符は3枚で『(1)今季GPの日本勢上位3人(2)全日本選手権
3位以内(3)世界ランキングの日本勢上位3人』のいずれかを満たす選手から
選考される。ただ一人、GPファイナルの表彰台に立った村上佳菜子選手が
代表入りに一歩前進した形か。
もっとも、目標にする昨季世界女王の浅田真央選手は今季不調で、世界選手権
へ厳しい立場に置かれている。世界ランクの日本勢3位で選考対象に入るものの、
日本スケート連盟の橋本聖子会長が特別扱いに否定的な考えを示している。
全日本3位以内が最低条件となりそうなだけに、東京での直接対決が実現しない
可能性もありうる。
だが、3枠の世界選手権代表を争う全日本選手権(24日開幕・長野)が次戦と
なるホープの村上佳菜子選手は、あこがれの浅田真央選手(20)そして今大会
の成績で上回った安藤美姫選手、鈴木明子選手というバンクーバー五輪代表
トリオとの対決を心待ちにした。
自己ベストをマークして3位に入った16歳は、次のターゲットを来年3月に
定め「前よりも欲が出来てきた。世界選手権に出たいなと思う」と、晴れやかな
表情には、GPファイナルで銅メダルを手にした自信がみなぎっていた。
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