ＪＴカップ､石川遼は7位、賞金ランクは3位！藤田寛之がメジャー初優勝！

男子ゴルフツアーの今季最終戦、日本シリーズＪＴカップ最終日は
５日、東京都稲城市の東京よみうりCC(７０１６ヤード、パー７０)
で行われ、２年連続賞金王を狙って10位からでた石川遼（19）選手は
９バーディー、１ボギー、１ダブルボギーの64で回り、通算９アンダー
の７位に終わった。
藤田寛之（41）選手が、１イーグル、３バーディー、１ボギーの６６で
逃げ切り、通算１５アンダーで悲願の国内メジャー戦初の優勝で今季
最終戦を締めくくって魅せた。

逆転賞金王を手にするためには優勝が絶対条件の石川遼選手は、トップ
との８打差を追いかけて序盤から猛チャージ。１番からショットがピンに
絡み、２メートルを沈めてバーディー発進。２、３番で３メートルを沈め、
５番で４メートル、５４１ヤードの６番（パー５）では３メートルの
イーグルパットを外したものの、６ホールで５バーディーの快進撃で
見せ場をつくった。１３番で第１打を左方向に曲げてダブルボギーとしたが、
最後の３ホールで３連続バーディー。賞金王は逃したが、最近１０年で
大会最終日最多となる１万７０７０人の観衆を魅了した。

「最後まで集中してプレーでき、（来年４月の）マスターズにつながって
いく大きな手応えを感じた」。１９歳はこの経験を無駄にはしない。
その一方で「２年連続賞金王の期待に応えられなかったのは悔しい」と
反省の言葉が口をついた。
今季前半戦は中日クラウンズ最終日で史上最少スコア「５８」で優勝は
したものの、賞金王の責任として結果を求めすぎて、その後出場９試合
で最高位が１４位と不本意な成績が続いた。「もっと努力する選手に
なりたい」との教訓を得て、フジサンケイクラシックなど２勝を追加。
最終戦まで賞金王を争った。

賞金ランクは、この大会５位タイの金庚泰（キム・キョンテ,24,韓国）
選手が今季の獲得賞金を約１億８１１０万円とし、初の賞金王となった。
石川遼選手と同じく優勝が最低条件だった池田勇太（24）選手も、
この大会５位タイで賞金ランク４位。優勝した藤田寛之選手が
賞金４千万円を加えて賞金ランクで２位に入った。

今季の賞金王は逃したが、それでも賞金ランキング3位だった石川遼選手
の全英オープンの次の出場資格はほぼ確実と見られている。