サッカーのスペイン１部リーグで２９日（日本時間11月30日）、
首位レアル・マドリードと２位バルセロナが勝ち点１差でぶつかる。
シーズン２度ある伝統の一戦「エル・クラシコ」でカンプ・ノウに
世界中のサッカーファンの視線が注がれる。
優勝争いを大きく左右する２強の激突に、今季からレアルを率いる
モウリーニョ監督が新たな因縁を持ち込む。
レアルはリーグ優勝を逃した過去２シーズンでバルセロナに４戦全敗。
２季前にはホームで２－６と屈辱的な大敗を喫している。
名将モウリーニョの招聘（しょうへい）はタイトルの奪回とともに、
宿敵への雪辱を託す意味合いも強かった。
モウリーニョ監督はインテル・ミラノ（イタリア）を欧州チャンピオンズ
リーグ（ＣＬ）制覇に導いた昨季、準決勝でバルセロナを徹底した守備的
戦術によって封じた。チェルシー（イングランド）時代にもＣＬで
バルセロナを破っている。かつてバルセロナで通訳とアシスタント・コーチ
を務めた時期は、グアルディオラ現監督の現役時代と重なる。
あれからバルサは、一段階上のチームに進化した。メッシはＦＩＦＡ最優
秀選手に輝き、シャビ、ビジャ、イニエスタらスペイン代表組は欧州選手権、
Ｗ杯制覇を経験。ショートパス中心のスタイルを完成させ、クラブを
世界最強に押し上げた。このシステムを、ＷＯＷＯＷリーガＨＰ上で
コラム「岡田ノート」を連載する前日本代表監督の岡田武史は「メッシが
自由に動いて周りの選手がポジションを埋める、スターがいるときにだけ
使える有効な戦術」と評価している。
バルサはクラシコ直前のリーグ戦で、アルメリアに８－０と大勝。メッシも
３ゴールを決め、「実力を出せば必ず勝てる」と自信を見せた。チームは今
最高の状態といえる。
対し、モウリーニョ率いるレアルマドリード。チームはリーガ唯一の無敗を
守り、２位バルサと勝ち点１差で首位をキープ。モウリーニョはここ２カ月間、
スタメンを固定してディ・マリア、エジルら新加入選手を短期間でフィット
させた。エースのＣ・ロナウドは、１２節で１５得点とゴールを量産。直前の
ビルバオ戦でもハットトリックを達成し、「バルサがおれたちから８点獲れる
か、やってやる」と挑発している。
モウリーニョ率いるレアル対、メッシ中心のバルサ。その“伝統の一戦”
クラシコは、ＷＯＷＯＷでの独占生中継で放送。
（日本時間11月30日（火）AM４：４５～）
●WOWOW放送予定
伝統の一戦 クラシコ 第１３節 「バルセロナｖｓレアル・マドリード」
放送日時：日本時間２０１０年１１月３０日（火）午前４：４５
開催地： バルセロナ、「カンプ・ノウ」スタジアム
解説（現地）：岡田武史、実況（現地）：久保田光彦
キャスター（東京スタジオ）：川平慈英、大澤亜季子
“世界最強”バルサと“新銀河系軍団”レアルの直接対決“クラシコ”を
現地よりハイビジョン生中継！
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